日本に戻ってきた香取とたろうが嵐を想い綴る「なまけ日記」
ちょっと一休みで『のだめカンタービレ』
2008年01月08日 (火) | 編集 |
「また、1年間ほとんど弾いてもらってへんで。このピアノ。」
「昔は、あんなに何時間も弾いてたのにな~。」(新入りの『もも』)
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2日間の「のだめカンタービレ」。色々なことを考えながら見ちゃいました。

※一瞬消えたデータは1970年のデータとなっておりました。爆!
のだめちゃんを見ていると、本当に色々なことを考えてしまいます。
ほんとは、指揮の千秋くんにしても、ピアノののだめちゃんにしても、ふたりの生きている世界は、あんなに甘い世界ではないはずです。音楽の世界というものは、激しく厳しい競争の世界ですから。
そこから友情なんて言うものは生まれにくい。。。あぁこんなこと言ってるから、私って大学時代の友達と全然続いていないんだよな~。

千秋君がパリに戻って来て、ぼろぼろになったのだめちゃんの姿を見て、
「でも、自分で乗り越えて行くしかないんだ。。」と言い、演奏旅行に行ってしまいますが、まさにその通りです。
そこは、誰も助けてくれないし、深い穴がたくさんあって、そこに落ちたとしても自分で這い上がるしかない世界なのです。這い上がれないまんまの人もいます。

私は、のだめちゃんがピアノの先生に「全然だめだね。」って言われて落ち込む場面、、、あんなのばっかりでしたわ。
「あんたたちは、まるで泥試合をしているようね。」とよく言われていました。爆!
才能のない者がいくら努力をしたって、超えられない高い高い壁がそびえ立っていました。
そして、その向こう側を悠々と歩いている同級生もいました。これが「才能」というものか、、と深く感じていました。

のだめちゃんのピアノの先生が「君が楽譜の上には書けなかったけれど、表現したいことがあるように、多くの作曲家にも伝えたいことがあるんだよ。」と言います。
あぁ、音楽の世界ってほんとそうですね。
楽譜は何冊も何冊も出版されます。
バッハならヘンレ版、ラヴェルならデュラン社のがいい。そして、ドビュッシーは意外と安川加寿子さん監修のが解りやすい。。。。というように、香取もアナリーゼとまではいかなくとも、よく楽譜を見ていました。
大学への行き帰りの電車の中で、楽譜を見る。レッスンが終わったら、言われたことをすぐに楽譜に書き込む。1日10時間にも渡る練習時間を、合理的にこなすためにスケジュールノートなんて作っていました。(この時点で、もはや才能ないこと丸解りです。)
いつでもどこでも、なんでか楽譜を見ている。。。見ていると落ち着く、いや、落ち着かない。。。今回の実技試験でだめだったら、もう身を投げるぞ!!くらいの勢いで電車に乗っていることもありました。
実技試験で失敗すると(よくやりました。公開試験なんていうもので、よくやらかしました。)、超落ち込む。二度とピアノなんか弾きたくないと思う。誰とも会いたくなくなった。
あぁ、のだめちゃんみたいに心から楽しんでピアノを弾きたかった。
いやまだ、遅くないのか?、、、って去年のブログにもそんなことが書いてあったわ。爆!

「音楽」は近づいて来たり、遠くに離れて行ったり。。。
愛されたり、嫌われたり。。。。あぁ、それが「音楽」というものでした。

「のだめカンタービレ」は、「音楽って。。。」ということを、私に思い出させてくれました。
いやもう、クラシック音楽は私の中で、とうの昔に封印されたものでしたから。

ちなみに、のだめちゃんの留学先「パリコンセルヴァトワール」は、私の憧れの学校でした。なんせ、香取の敬愛するモーリス、ラヴェルが学長を務めていた学校です。ですから、パリは彼が足早に歩いた通りなんかもいっぱいあったのだと思います。
そういう、作曲家の息吹の感じられる街でお勉強してみたかったです。
(なんでも、英語の仮定法みたいやん。)

きっと、パリの夜空を見た人でなければ、「月の光」なんて弾けなかったんだ。

昨日は、ラヴェルの「道化師の朝の歌」を楽しく楽しく弾くのだめちゃんに、なんだか泣けました。
ああやって表現できる人間は「特別」だと思います。
まさに、音楽に愛され、ピアノに愛され選ばれた人。

だけど、「音楽」はやっぱり特別な人間だけのものになってはいけないんです。
だって、人間の感情を、言葉を超越して伝えていくものですから。
人間の生み出した、この世で最も貴い文化ですから~~!!

外国に留学してピアニストになっちゃったなんていう友人を何人も見送り、そして結局、私のほんの少しの「音楽の持ち分」を生かす場所は、ここでよかったのか。。。。と考える。

でもやっぱり、ガリガリとピアノを弾きたいと思った。。。
でまた、ラフマニノフのピアノコンチェルト2番を聴いている。相変わらず。。。
この楽譜、買おう。そうだ、買っちゃえ。ラフマニノフはどこの出版社がいいんだろう。

余談ですが、、、今日、うちのマンションに煙感知器の設置工事の方が来ました。いや~~~。もう参るわ。以前いた学校の保護者やっちゅうねん。しかも、吹奏楽の大御所の方で、一緒に活動もずいぶんさせていただきました方でした。
しかもね。その感知器は全部屋に取り付けるから。。。ってね。
香取の、のだめちゃん風の部屋にまで入って来られたのよ~。
「グランドピアノ、どうやって入れたんですか?」なんて世間話よりも、壁には嵐のカレンダー貼っているわ。そこいらにウチワ散乱してるわ。ピアノの上にはCDやら荷物やらもうめちゃくちゃ乗っかってるわ。。。なまけちゃんはいるわ。。。の大騒ぎの部屋で、大変おはずかしかったです。

部屋はきれいにしておこう。
もしくは、のだめちゃんみたいに気持ちを大きくもとう。
コメント
この記事へのコメント
ももちゃんはじめまして。ウチの「錦」は北海道旅行はお留守番だったため拗ねています。
のだめみました~2日ともね。
芸術はばくはつだ~といつも思っています。才能ってすごいな~と思います。
でも努力ももっとすごいと思います。
努力と言うのに無縁でやってきたものですから。
才能はなく、「運」のみです。
(ちょっとえらそうだけど、はっきりいって私はアホなんですよ。簡単に言うとね)
ですからたくさん練習しているのだめちゃんの姿はとてもまぶしいです。
私にも芸術があれば爆発していたか?
なんてね~

2008/01/08(Tue) 18:25 | URL  | rinkyohhen #-[ 編集]
引退間近の独り言
40年近くの時空を彷徨っている間に記事がちょっぴりグレードアップしましたね。(笑)

年数だけは35年以上ラッパと付き合ってきて最近思うことがあります。
それは「音楽を楽しむこと」と「演奏技術の維持」についてです。
私にも、下手は下手なりに、アマチュアはアマチュアなりに技術的なピークがありました(ありました、と過去形で書かねばならないことが余りにも悲しいですが)。当時は、もちろん一流のプロとは比べるべくもありませんが、それなりに自分の思いを楽器で表現できていた気がするし、それ故音楽に没頭して演奏することができていました。それが演奏する楽しさ、充実感につながっていたと思います。

現在、2年間のブランクもありますが、ラッパ吹きにとって大切な歯にも欠陥を抱え、一所懸命練習はしていますが、最早いくら練習しても昔のような演奏技術を取り戻すことはできません。運動神経、反射神経の衰えが技術的に相当なマイナス要因になっていることが自覚され、そのマイナスを埋める術はありません。

「年齢を重ねると、演奏技術は衰えても音楽は成長し表現力は深まる。」とはよく言われることですが、演奏する側から言えば少なくとも一握りの超一流のプロ以外にとってはこの言葉はほとんど嘘だと思います。

「自分の全盛期の演奏技術よりも目に見えて衰えていることを自覚しながら演奏を楽しむこと」は本来相容れないことなんじゃないか、と最近思うのです。思うように表現できないことはフラストレーションにつながり、同時にオケの中で周囲に対する気兼ねにもつながり、音楽に没頭することができず常にその現実に引き戻されてしまいます。「できるだけミスをしないように」という方向に気持ちが行かざるを得ません。音楽を演奏する楽しさは技術的な側面においてそれなりに思い通りに演奏でき、技術的なことを忘れていられるからこそ得られる境地じゃないでしょうか。「技術が伴わなければ決して演奏を楽しむことはできない。」というのが最近の私の結論です。まして、練習に応じて進歩するならいざ知らず、練習の成果がほとんど得られないとあっては・・・。

この2年間ほど、「いつかはもう一度昔の境地を取り戻したい。」という願いだけのために何とか騙し騙し楽器を吹いていますが、「演奏を、ステージを楽しんでいるか?」と問われれば答えは否、苦しみと挫折感の方がずっと強く、何とかそれに耐えて頑張っている状態です。

のだめの主人公に対して私が感じるのは、彼女がドラマの中でどれほど努力したのかはともかく、「結局彼女があれだけ音楽を楽しめるのは、気持ちを入れて演奏できるのは、類稀な才能に恵まれ高い演奏技術を持っているからに他ならない。」ということです。ほんの数日で所見のペトルーシュカを完璧に仕上げることが実際に可能かどうかはわかりませんが(私はあり得ないと思いますが)、仮に可能だとすればそれは彼女が既にそれだけの人並みはずれた演奏技術を有していたということであって、決して「練習すれば何でもできる」とか「気持ちをこめれば名演奏ができる」というメッセージとは少なくとも私には受け取れません。私が「のだめ」に多少とも鼻白む思いを持つのはそうした部分に対してかもしれません。

ごく一般の人にとってはあのドラマを通じて確かに音楽の持つある偉大な一面をメッセージとして伝えることはできると思います。が、曲がりなりにも音楽の世界の内部に一旦入り込んでしまった者にとっては・・・。

感動的なドラマのようで、実は逆説的に結構音楽の世界が持つ残酷な一面を思い知らされるメッセージを含んでいる気がします。

「それなりの高い演奏技術がなければ決して人を感動させる演奏をすることはできない。」今、私の目の前に立ちはだかる厚い壁です。

数少なくとも、かつて我を忘れて音楽の中に没頭して譜面を「演じる」体験をし、それを鮮明に記憶している以上、もう一度上達する見込みがない、と見極めがついた時点で楽器を置くしかないのだろうな、と覚悟をしています。

吹奏楽部の私の教え子たちには、私の迷い込んだ世界に入り込んでほしいようなほしくないような微妙な心境です。
2008/01/08(Tue) 22:36 | URL  | 昭平 #-[ 編集]
なんかウケる。。。
>rinkyohhenさん
ご夫妻でのカキコ、、、ありがとうございます。

のだめちゃんが努力しているようには、私には見えないです。爆!
てゆうか、あの種の世界の人は、努力しなくていいんです。努力しないでも演奏できるんですよ~。

ももちゃんは、今朝命名されました。
本当はバラの香りがするんですよ。

錦ちゃんは、お留守番組だったんですね。
うちもお留守番組がいっぱいいます。
でも、4月にはみんな出発しますよ~。
2008/01/08(Tue) 23:20 | URL  | 香取 #-[ 編集]
うわ、、、、びっくり!!
>昭平さん
すばらしく長いコメントありがとうございます。
もしかして、私のエントリーより長かったりしますよね。爆!!

そうですよ。
あり得ないんです。
ペトルーシュカを数日で弾いて、暗譜し、しかもコンクールで弾くなんて。。。しかも、途中までしかさらえなかったからって、バスの中で楽譜を見て覚えるなんてあり得ないんですよ~。

ほんとに、そうですね。
私も過去の栄光っぽい時代がありました。。。。でも、そのときでさえ、「自分は才能ないんだ。」と自分で受け入れながらの表現でした。
私の大学のピアノ科は、お近くの京都芸術大学のピアノ科を落ちたよ~っていう人たちの吹きだまりでした。そして、その方達は、溢れんばかりの才能に恵まれ、、、いや、もしかしたら彼女らも大きな壁を感じて来ていたのでしょうか。
でも、私には到底、別世界の人たちに見えましたけれどね。

そんな人たちと過ごした4年間は、私にトラウマをたくさんくれました。もちろん、音楽を深く愛していた時代でもありました。

今、この教員の世界に入って「先生、ピアノ上手ですね。」とか言われてもちっとも嬉しくないわ。
あたりまえやん。こんなしょぼい曲弾けないわけないやろ!こんなんで上手ゆわれてもなんも嬉しないねんわ!ってな感じです。
「いいね。ピアノが弾けるって。」って言う人もいます。
あほか、このピアノにはな。
血と汗と涙と、めっちゃ金かかってんねん。上手で当たり前やねん!!と言いたいです。
そして、それでも尚「私なんか、ちっとも上手ちゃうわ。」って思っています。そして、どんどん下手になっています。

今日、クラビノーバ見に行きました。
春になったら、一緒に連れて行く子を探しに行きました。
とってもいいタッチのクラビがいました。一目惚れです。
でも、高いねん。クラビといえども高い。
だけどだけど、一緒に行きたい!って思いました。

とりあえず、音楽は私の友達ではあります。
才能はなかったけれど、なんとなく「君との勝負には負けたけれど、これからも仲良くしてな~。」って感じの。

2008/01/08(Tue) 23:30 | URL  | 香取 #-[ 編集]
香取しゃん、音大出身だったんですか・・?
今頃こんなコメントで恥ずかしいですが・・・。お部屋にグランドピアノがあるくらいだから、りーどんからみたら「すっごーーーーい」の一言ですよ。
コンバトにあこがれ、友人がピアニスト・・・その辺が、なんか音大の香りが漂ってますねぇ~。
りーどんは音楽専攻の教育大生でした。ピアノ専攻じゃなかったけれど、ピアノは大好き。「のだめ」は今のりーどんにとって、音楽への情熱(ちょっと大げさ・・・)を目覚めさせてくれる起爆剤になってます。自分の力量なんか無視して、ラフマニの2番の楽譜を買おうと何度思ったことか・・・(笑)
同僚や子どもたちが「先生上手!」って言ってくれるって、とっても価値のあることだと思いますよ。どんなにしょぼい曲でも、子どもたちは香取さんのピアノを聞いて「音楽ってすごい」と感じてると思うな。血と汗と涙とお金がかかっているから弾けて当然・・・と思う気持ちもわかるけれど、香取さんが持ち合わせている「力」はこの業界ではとーーーっても大切。うんと子どもたちに聞かせてあげたらいいですよ。v-10←こんな目をして聞いてるはず・・。
りーどんも早く現場復帰して、子どもたちに聞いてもらいたいです。
2008/02/05(Tue) 15:54 | URL  | rikko9_9 #-[ 編集]
あぁ、ありがとう!!
>りーどんさん
寒いですね=。毎日。
実は音大てゆうか、大学の音楽科でした。ピアノ専攻でした。。。なんて、今では言えないくらい適当です。手も動きません。

だけど、ちびちび~ずと一緒に音楽の楽しさを味わうのは幸せですね。

そうそう、昨日、クラブの最終回でした。
音楽クラブといって、5人しか入ってくれなかったの。でも、その5人が歌が好きで楽器が好きで、数回のクラブで1曲を気持ちよく演奏してくれたの。
昨日の最後に「気持ちよく演奏できて楽しかった。ありがとう。」って私が言ったら、その5人が「先生、こちらこそありがとう!!」って言ったの。泣きそうでした。
卒業間近の6年生たちでした。

音楽は人を幸せにするべきものですね。
りーどんさんも、いっぱい幸せになれるよう、香取も応援していますね。
2008/02/05(Tue) 22:17 | URL  | 香取 #-[ 編集]
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