日本の未来、日本の教育
2006年03月12日 (日) | 編集 |
卒業式が近い。
香取は一応、音楽専門なのでこの時期は「便利」だ。
なんでも弾いちゃうよ。ピアノ。
どんな難しい曲だって、卒業生の担任の先生からのリクエストだったら、香取は弾きます。

でも、絶対に弾かないと心に決めている曲がある。
それは「きみがよ」だ。
1998年に香取は家族の仕事の都合で退職して、アラブ首長国連邦という国に移住した。3年間ね。
その間に、日本の法律が変わった。小渕総理の時代だ。
遠く日本を離れて、香取はそのとき「こわい」と思った。

「きみがよ」を国歌として認め、それを指導することが公務員の義務となった。もちろん、日本の教育のバイブル、指導要領の「音楽科」にそのことが載った。
「きみがよ」にどんな思いがあろうとも、これを公立の小中学校では指導しなければならないんだ。
「しなければならない」んだ。
これをしないと、法律違反なんだ。

遠い異国の地で「おかしいよ、日本」って思った。
当時、イラクにアメリカが空爆した時、日本は「アメリカに賛成」って言った。
私は、小渕総理は中東にいる日本人を切り捨てたと思った。
私たちは、常に空港まで行けるガソリンを維持し、何日間も家の中にいられるようにと、たくさんの水を買った。日本人学校のスクールバスは電話番号を消され、私たちは外で「なにじん?」って聞かれても、日本人と答えるなと言われた。

アラブ人を忌み嫌うブッシュと、それに傾倒する日本。
そして、まるで太平洋戦争の頃を思わせるような「きみがよ」指導の強要。
「おかしい」と思った。
これは、ファッショだ。

帰国してから、香取は「きみがよ」の伴奏を拒否し続けている。
管理職は「きみがよ」を生演奏で式で歌わせて、それで自分の立場が安定するわけだから、香取の返事が重要だ。
毎年毎年、卒業式前になると微妙な立場になる。
ときどきは、誰もいない廊下などで説得されることがある。
でも、香取は弾かない。
香取の知らないところで決まった法律なんかに従わない。
そして、私は「きみがよ」を音楽として認めていない。
音楽とは芸術とは、本来、人間を幸せにするものであるべきだ。
なぜなら、芸術は人間にしか生み出せない唯一無二のものだからだ。
アジアの国々では、この曲を聴くと悲しい思いをする人がいっぱいいるはずだ。だって、私たちの国がアジアの人たちにしてきたことは、アウシュビッツ並みのことでしょう。
この曲を聴いて、「悲しい気持ち」になる人が、この世の中にいるかぎり、私はこの歌を「音楽」と認めない。
それは、音楽を愛し続けて学び続けた自分の確固たる気持ちなんだ。
ゆずれない気持ちなんだ。

去年の秋に観た舞台「燕のいる駅」(土田英生脚本)の中で、香取がものすごく泣いた場面があった。それは、岩崎ひろみさんの台詞。

「行列の中を歩いているとね。自分がどこを歩いているのかわからなくなるよ。」
私は、行列の中を歩きたくない。

だけど、この業界で生き延びるために、いつの日か、香取は「きみがよ」を弾く日がくるのかな。。。どこまでがんばれるのかな。。。って思うときもある。
その日は、日本がファシストに支配された日なんだ。

コメント
この記事へのコメント
今日は、マジメモード。(いつもは不真面目?)
私も「きみがよ」大反対派です。あの曲を卒業式や入学式などの思想信条のたくさん集まる場で、やるべきではない。まして、子供たちが、あの場で「きみがよ」に思いを抱いて歌うのだろうか。強制的に歌わされた歌に、何の意味があるのだろうか。そもそも歌は、心だと思う私には、全く意味のない世界。
娘の入学式で、「ご起立ください。」と言われたが、立たなかった。周りの人は立っていたけどね。一番前の席で堂々と座っていた。
香取さんが、弾きたくないと思う理由がわかる気がします。

話は変わりますが、ぜひリンク貼らせてください~お願いします。
2006/03/12(Sun) 15:34 | URL  | ミーハーママ #-[ 編集]
>ミーハーママさん
ありがとうございます。
そして、リンク貼って下さいね。
香取も貼らせてもらいますね。

公務員は全体の奉仕者なので、法律に従わなければならないのです。でも、子供たちには選ぶ権利があるのです。

でもね、子供たちの持つ「権利」って。
香取は、法律違反だけどこの歌の指導をしません。もっと言うと、私の気持ちを、わかる年齢の学年を持ったときは話します。
私はこう思うから歌わないよって。
でも、みんなは自分で選んでねと。

恐いことは、どっちに転んでも子供たちを洗脳してしまいそうなことです。ミーハーママさんのように信念をもって子供さんと話し合っていただけるのが一番だと思います。
ただ、「起立」と言われる中で、一人立たないのは勇気がいるでしょう。子供たちにとって。
それが日本のやり方です。
日本人のメンタリティをよく知ってのやり方です。

それにしても、嬉しいです。
真摯に受け止めてコメントくださったこと。
すてきなジャニ友が香取にはどんどん増えていきます。
2006/03/12(Sun) 19:29 | URL  | 香取 #-[ 編集]
昨年観劇した「歌わせたい男たち」がまさに、この内容のものでした。
凄く深くて、難しい…考えさせられた作品でした。
実は私が通っていた高校は「きみがよ」が強制ではなく、個々に任されていたんですよ。
その時は正直なんで立って歌わないのか?と、当然のことのように思っていたし、その意味すら分かっていませんでした。
でも、おかしな(ある意味落ち○こぼれ)学校だった為、やる気のなさは他校より↑↑。
じゃー立って歌わなくていいなら”立たない、歌わない”って空気が全校生徒に漂っていたんですね。なので、ウチの学校は逆に立って歌って人の方が珍しいぐらいでした(父兄は毎年驚いていました)。
お恥ずかしい話、私もでしたが、「きみがよ」がどんな曲で、何故国家として歌われているのか…知っている人って少ないと思うのです。(学生の時って、どうして歌うかって指導されましたっけ?→忘れているだけかな?苦笑)。

知れば知るだけ日本って、不思議な国だなーと思います。




2006/03/12(Sun) 22:41 | URL  | 空。 #-[ 編集]
香取さん、また来ました。
リンク早速貼らせて頂きました。
ところで、今回は、バトンなんです。もしかして香取さんのところにはもう来てたりして・・・なんて思いましたが、かぶってたらパスしてください~(詳しくは、うちのブログで・・・)
コメントのことですが、札幌はまだまだなのかもしれません。他の地域に比べたらきっと強制力は少ないほうかも。でも、じわりじわりときてますね。今年は、下の娘の入学式です。やっぱりポリシーどおり歌いませんけどね。
先生方は大変です。個人の思想が「公務員」という形でゆがめられてる・・・そんな気がしましたが。公務員だって思想OK!自由な感覚の持ち主だから、子供たちの100通りの言葉に答えてあげられるのではないでしょうかね。画一された教育現場には、疑問です。だから先生方がどうか、どうかつぶれませんように・・・と祈ります。
2006/03/12(Sun) 22:53 | URL  | ミーハーママ #-[ 編集]
>空さん
コメントありがとうです。
ある意味画期的な学校ですな。爆!
もちろん、小学生だって中学生だって歌うのは個人の自由なんですよ。でも、教員は指導する義務があるんです。でもさ、指導したら歌うべさ。子供たちは。
それが、日本のやり方ですよ。

そういえば、今度の翔ちゃんミュージカルも社会的な話なんですよね。。。ってどこかで書いたような。香取は楽しみです。
「燕のいる駅」は3回観たけど、衝撃的で土田さん所属の劇団MONOのビデオまで買っちゃいました。
きっと、空さん興味あるんじゃないかな?舞台通だから。

また、相葉ちゃんの舞台と全然違って力が抜けた舞台なんだけど、それが「薄ら寒い」感じでした。
あれ、、、話しがそれた。
そう、、、わからないまんま周りと一緒に歩くのがこわい。
それこそ、行列の中を歩くことだものね。
2006/03/13(Mon) 18:29 | URL  | 香取 #-[ 編集]
>ミーハーママさん
二度もありがとうです。バトンのことよくわからないので、後で見にいかせて下さい。(ちゃんと読めよか?)

北海道はゆるいです。
でも、東京都は指導しないと「処分」されるんですよ。だから、日本全国で処分された教員の1位2位は「セクハラ」と「君が代の指導拒否、歌唱拒否」が争ってます。
あほちゃうか?って話しですよね。
同じラインじゃないでしょうに。

実は、学校には卒業式の後、教育委員会から「きみがよ」を歌ったか?「きみがよ」は生演奏だったか。教員は全員起立したか?という調査がくるんですよ。

こわいこわい。。。本当に日本はファシストの道へ進もうとしてるんじゃないの?昔の自由民権運動じゃないんだから。卒業式そのものを教育委員会が監視することもあるんですよ。

国歌なんて、戦争に負けた時にかえちゃえばよかったのに。
もしくは、「世界にひとつだけの花」でいいじゃん?って思う。
てゆうか、「世界にひとつ」が、いいな。
2006/03/13(Mon) 18:33 | URL  | 香取 #-[ 編集]
ちわ~。忙しくて倒れそうです。
きみがよ・・。
う~ん。ぼくは歌いますよ。理由は様々ですが・・。

ぼくは野球のイチローみたいにそういうのは嫌じゃないです。
中国も好きだし、英語科だったし・・。

でも、強制は絶対しません。「一つの花」でも常に中立的な話を心がけました。熱さが子どもに逆にある一定に向けている感があるので・・。まあ、自由な町ですから、横浜は・・。
自由な感っていいな。

東京はあかん・・。きついわ・・。
東京いかなんで正解と思う日々です。
2006/03/14(Tue) 23:10 | URL  | ながたく #-[ 編集]
>ながたくさん
忙しいね~。でも、もう香取は要録やってるで~。どお?早い?
コメントありがとうございます。

いいんじゃないですか?
ながたくさんのように歌うのも。
いろいろな思いなんだ。
もちろん、香取だって、アラブにいるときは日の丸の旗に守られてたし、背負ってた。
なんだかんだ言って、個人と言うより「日本人」という立場だ。

香取が嫌なのは、強制されるということ。
自由なら、案外香取も弾くわ。ちょっとアレンジして。爆!
自由じゃないのがいやなんだ。
横浜は自由ってながたくさんは、おっしゃるけれど、きっとどこかにしわ寄せが行ってる。北海道だってそう。どこが強くて、どこが弱いかだ。
どこにどんな力があるかないかなんだ。この問題って。

あれでしょ?
「やめなよ。」って止められたら、そりゃピアスもあけるじゃん?髪もそめるじゃん?
香取としては、そういう感もある。

2006/03/15(Wed) 19:40 | URL  | 香取 #-[ 編集]
しわよせは東京・・。
でもどんどん東京っぽくなっていくのがいやだああ。
2006/03/16(Thu) 00:10 | URL  | ながたく #-[ 編集]
>ながたくさん
たしかに、ここいらへんでは札幌がたぶんきつい立場にあると思います。

そうそう、香取ね。
異動の話があって、その条件に「きみがよ」は弾けますか?って、言われた。それが条件ですか?って聞いた。
条件のひとつだって言われた。

「きみがよ」は、たとえば、ギターとかで演奏したらだめなんだって。演奏した先生、処分だって。
でも、あのピアノ伴奏は変だよ。
だって、何調かわかんないし。レからはじまってんのに、D-durではないんだ。きもい曲。
だから嫌いなんだよ。
2006/03/16(Thu) 20:03 | URL  | 香取 #-[ 編集]
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