2019年06月08日 (土) | 編集 |
昨日の夜、潤くんが随分以前から撮影をしていた「永遠のニシパ」が、とうとう放送されました。

そして、
滅多にない北海道「先行放送」ということで、私たち道民は一足お先に番組を拝見することができました。

松浦武四郎さん。。。全くもって存じ上げない方でした。私は、どちらかというとフラフラ関西からやってきて住み着いたエセ道民ですので、なおさら彼のことは知らなかったです。
昨日は、ツィッターにつぶやき、何人もの方に「いいね」をしていただきましたが、本当に、もっと突っ込みどころのあるやつかななんて持っていました。
もちろん、
「今日は先行放送なんで、お先に失礼しま〜す。」
と、15年前の天才志村どうぶつ園、初放送の日のように、ワクワクしながら職員室を後にしました。

同じ道民で、いつも一緒にコンサートに参加するお友達ともラインで話しましたが
「知らないことがたくさんあって、なんだか感動したね。。。。」
というのが、正直な感想です。

実は、恥ずかしながら、私はここで教員という仕事を長くやっているのです。そして、もちろん歴史を教えるチャンスがたくさんありました。
だけど、北海道の人は、北海道の歴史を学ぶチャンスがあまりありません。

おそらく、潤くんも訪れてくれたであろうアイヌのコタンが、香取の住んでいる地域にもあります。チャシと呼ばれる「戦いで使われた砦」の後も、市内を車で走れば風景の中にあります。
それでも、私たちは、アイヌの方たちの文化や歴史を学ぶチャンスがほとんどありません。

私はどこまでもよそ者で、しかも関西人ですから、地域における差別には敏感に育ってきたと自分で思っています。たった1度、地域読本(教科書)の中に、たった4ページのアイヌの方たちの情報があり、当時のクラスにはその血を受け継ぐ「ムックリの名手」の女の子もいて、もう少し詳しくお母さんやその地域の人に話を聞きたいと申し出たことがありましたが、

「香取先生、それね。。。ちょっとやめてもらえる?」
とこっそりお願いされて断念しました。

ドラマの中にもありましたが、アイヌの方たちは私たちの住む北海道の、決して真っ白な歴史とは言えない時間の中で、その民族の数を少しずつ減らされ、和人と呼ばれる本州からの人間と関わるようになる中で身をひそめるような生活になっていったのです。

その様子がドラマでは大変わかりやすく描かれていました。私たちが目を背けてきた歴史を、ぐっと前面に押し出して、突きつけられるような感情になりました。極寒の大雪原を歩くシーンもたくさんあり、

「潤くん、寒かっただろうな。。。」
と思いつつ、北海道に入植した和人と呼ばれる方たちだって、お米も育たない寒冷地で、途方にくれたことから歴史が始まっていきます。

今から150年前に北海道にやってきた松浦武四郎さんが、どんな瞳をしてこの北の大地を見たのか。
だけど、差別や自然との戦いだけではなく
それを「ピリカ!」と表現してくれたことが、嬉しかった。

本州の人にはわからないだろうな、どこまでいっても変わらぬ風景。(飽きちゃうんだけど)
どこまでもどこまでも続く緑や。
きっと動物しか住んでいないだろうなと思うような深い森。

そして、
本当の夜。

漆黒の夜が、私の住む北海道にあります。

実は、それをあまり誇りには思っていない私です。もう飽きちゃった、、、もともとボヘミアンな性格の私の現在の気持ちはずっとそうでした。だけど、岸壁に立ちウテルクと初めてのアイヌ語で

「ピリカ!(美しい)」と叫ぶ武四郎さんの潤くんの声は、
心から、北海道の自然を賞賛してくれていると感じました。

どこかの会場で
「みなさん、北海道を知っていますか?」
と尋ねたという潤くん。

そら知ってるわ〜!ってみんな突っ込んだんでしょう?
ああ、でも、それは

それは、そういう意味だったんだな。。。と今わかりました。
潤くんの知った北海道は

そこに住んでいる私たちでさえ、未だ知らない「北海道」だということだった。
松浦武四郎さんが愛し、「北加伊道」・・・そこに住む人の大地・・・そう名付けられた場所、北海道。

潤くんにしか解らない、
潤くんの心にしかない北海道の風景が
きっと、この数年で生まれたんだと思いました。

なんども言いますが、北海道をテーマにするとめっちゃ田舎くさいドラマになっちゃったりして、あまり興味持って見たことがなかったのですが、「永遠のニシパ」は、本当に良いドラマでした。
ただただ、松浦武四郎さんの生き方を表現しているドラマです。
だけど、そこには北海道だけじゃなくて
人間を愛する人の人生が描かれています。
潤くんに、ぴったりのドラマでした。

北海道に住んでいる私。

道民で、どれだけアイヌ語知ってる?ってことになると、ぜんっぜん私たち知らないんですよ。
幾つか思い出してみよう。。。

ピリカピリカインナクルピリカ。。。
どこで聞いたかな、歌なんだけど。「良い日、良い日、美しい日。」そんな意味だそうです。

カムイポプニカアーホイヨ・・・これはね、よくバスを降りるときガイドさんに言われるの。
雲を晴らしてお天気になるお祈りの言葉。

すべての自然の産物、動物には神が宿っているというのが、アイヌの方たちの考えです。
だから、無駄な殺生は絶対にしない。
小熊を育て、その熊が成長したら「食べる」という行為を、子供達に見せる「食育」もする。
生き物の命をいただく、感謝をしていただくということを、生活の中で示しているたそうです。
そのお祭りが「イヨマンテ」です。

数年前に、私たちの街のことを子供達と調べた時、何人かの子供達がこの
「すべてものには、神が宿っている」
という考え方に、心を動かされていました。

「永遠のニシパ」。これから本州でも放送になると思います。
潤くんには、感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、潤くんを通して、北海道を丸ごと愛し名付けてくれた松浦武四郎さんにも。

「イランカラプテ」
これは、アイヌ語の「こんにちわ。」の挨拶。

こんにちわ。とかgood morningとか、挨拶にはその日のお天気なんかを伝えることが多いのですが、
アイヌ語のこの言葉は

「あなたの心に、そっと触れさせてください。」

という意味があるそうです。
争いを嫌い、自然を愛して共に生きて、北海道を守ってきた彼らそのものの言葉です。


 最後に、先ほどお話しした「ムックリ」というのは竹で作った楽器で、とても小さく口を使って音を出します。
「口琴」と言われているものでした。「ムックリの名手」の女の子は、少数民族のお祭りなどに招かれて演奏していて、筆箱の中にいつもムックリが入っていて、よく教室でもお願いすると演奏してくれました。
実は私も持っている。爆!
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