日本に戻ってきた香取とたろうが嵐を想い綴る「なまけ日記」
「ドッグファイト」〜ひとり反省会・東京と名古屋〜
2016年01月09日 (土) | 編集 |
初めて君が舞台で駆け回る姿を見たのはNARUTO。
オレンジの衣装がぴったりで、まるで君はナルトを演じるために生まれてきたんじゃないかしらと思った。
会場の子供達が、客席を走る君に「ナルト〜〜!頑張れ〜〜!」って叫ぶくらい、君のナルトぶりは素晴らしかったよ。

あの時、MAの4人は「子供達の前で、ごまかしは通らない」って必死に自分たちの演技を追求していた。
私は、子供達と一緒に涙し、あの日からMAを応援しようって思った。

屋良ちゃん、
あれからどれくらい経つのかな。
君はすっかり座長になって、後輩のジュニアちゃんから尊敬の眼差しを向けられる俳優さんになったね。

さぁ、ドッグファイトの感想を!
1公演目は、この作品の良さがわからなかったけど、回数を重ねるごとにアメリカの悲しみがわかってきたよ。
それは日本人の感じる戦争とは違う。
だけど、ローズがエディに言う
「どうして、いつも同じやり方なの?」
という言葉が、全てを語っていると思います。
いみじくも、大千秋楽で春風ひとみさんの仰った言葉が、このドッグファイトの伝えたかったことなのだと思います。
アメリカに住んでいた時に感じたのは、これは、私が日本人だから感じるのかどうか、間違っていたらごめんなさい。
「アーミーになる」ことは、国民として国に忠誠を誓い、またそのことによって国民として認められる近道なのかと、私は思っています。それが移民の多いアメリカで生きる術なのかと。

例えば、私の英語の先生だった85歳のユダヤ人のおじいちゃんは、15歳でドイツから亡命してすぐにアメリカで軍隊に入る。アメリカに忠誠を誓うことで、アメリカ国民に彼はなったのでしょう。彼は祖国であるドイツに戦争をしに行く、まさに歴史に翻弄されたアメリカの人。
そして彼はノルマンディ上陸に参加して、そこで戦ってきたからこそ、戦後は自分の場所を得たんだろうと私は思うんだけど。。。。

エディはバッファロー出身の21歳。
たぶん田舎者で、とにかく自分をなんとかしたいと思っているアメリカの青年。
ストーリーの最後の方でわかるけれど、家族を捨てて出て行った軍人の父親を持ち、ママにとってはゴールデンボーイの彼は、さほど裕福ではなくさほどお勉強が好きでもなく、だけど自分を一つ上のレベルに上げるためには軍隊に入るという選択をすることが一つの手段だったに違いない。

そんな彼がドッグファイトで選ぶのは、ギターだけが友達の孤独な女の子ローズ。
決して美しいと言えないローズ。
彼女もエディと同じく父親はいないものの、母親に厳しく育てられたまっすぐで心優しい女の子。
賞金稼ぎのために彼女をパーティに誘ったものの、彼女の繊細で素直で真面目で、真摯な佇まいに心惹かれていくエディ。そして、自分が彼女を傷つけてしまったことを深く後悔します。

私は、1公演目にこのお芝居を見たとき、このお芝居が何を言いたいのかさっぱりわからなかった。ただ、エマちゃんの生きるローズの心の美しさと、屋良ちゃんが歌うまくなったな〜っていうことが印象的でした。

反戦を伝えるのなら、間のラブストーリーはなんなんだ。
こっちは、原子爆弾を落とされた日本だぞ。アメリカ人に戦争の悲惨さを言われたって、多くの民間人の犠牲者を出した太平洋戦争の記憶を持つ日本人には、ちょっと理解でけへんわ。。。。と私は最初、そんな風にしか感じられなかったです。初めの場面で生きる屍のようになってしまった屋良ちゃんの死んだ目を見ても、いまひとつぴんとは来なかった。

だけど、東京で千秋楽まで4公演を見て、そして少し間を空けて、しっかりパンフレットを読んでから見た名古屋公演大千秋楽で少しだけわかりました。
冒頭のこのお芝居の音楽を作った方たちの文章を読んで。

結局のところ、「戦争」は何て愚かなことだろう。
誰一人として幸せになることなく、
ただ人生を歴史に翻弄され傷つくだけだ。

「私は平和部隊に入りたい。」というローズに、エディは「それは臆病者のすることだ。」と言うけれど、誰も戦争がどんなものかは知らない。その場所に行くまでは。
広島に原子爆弾を落としたエノラゲイは、今もワシントンのスミソニアン博物館の中心に飾ってある。だけど操縦していたパイロットは自殺している。

ベトナム戦争の知識を持たないエディたちは、「怖いもの知らず」のまま勇敢に戦地へ赴くけれど、それは戦争の本当の姿を知ろうとしなかった無知さであったからかもしれないし、徴兵制のために自分たちを奮い立たせているのかもしれないけれど。そんな彼の前に現れるローズは、アメリカの愛国主義に疑問を感じている女の子。世の中を違う見方のできる頭の良さを持っている。

日本とアメリカの少しの違いは、一つの考え方だけではなく、いろいろな考え方をあのベトナム戦争のときは持つことができたし表現もできた。だけど、それでもアメリカは「徴兵制」があったから、多くの若者たちがベトナムに送られた。

戻ってきても凱旋パレードもなければ、多くの人が並んで彼らを待っているという現実も夢で、世の中はすっかり反戦へと変わっていき、エディは友達も自分のアイデンティティも失って、唯一の心の中にある光、ローズの元へ向かう。
ちょうど、嵐コンがあったので私の北米嵐会のお友達が帰国してて、一緒にドッグファイトを見た。彼女は、
「日本の人には、ベトナムから帰国してサンフランシスコの通りで、兵士が女性に唾を吐かれることの意味はわからないだろう。」と言っていた。
ベトナム戦争が激しくなるにつれて、アメリカは反戦の意識が強まり、決して帰国した兵士たちは英雄にはなれなかった上に、ベトナムでの悲惨な戦争体験がトラウマになり後の人生へ影響を及ぼしてしまった人たちも多い。

全てが虚構で、そんな夢のような世界が戦争の後にあるなんて、嘘なんだ。
アメリカの愛国主義にも、何度も繰り返される戦争にも、同じやり方を繰り返す愚かさにも、
「純粋な愛情」だけが美しい光を注ぐことができる。
そして、その方法でしか人を救うことはできないんだ。

そういうことなのかな。屋良ちゃん。

エマちゃんは、まさにあのドラマの中で天使のような存在だった。全くメイクを変えてはいないというローズ。
最初にカフェでエディにパーティに誘われる時の彼女と、エディを自分の部屋から見送るローズは全く別人のように美しくなっている。しかも誇りに満ちていて、「私は私」と歌う強さを持ちあわせ、凛としてて本当素敵だった。

ショックの時は、彼女の声がちょっと鼻についたんだけれど、、、、このドッグファイトにはぴったりだったなぁ。
そして、屋良ちゃんとの声の相性も背の高さもぴったりじゃ!
カーテンコールで、二人が手をつないで笑顔で出てくる時は、なんともほんわか幸せな気持ちになりました。

そして、ドッグファイトには突っ込みたいところもある。
どうして、ブロードウエイのミュージカルって、ベッドが出てきて必ず布団かぶって暗転なのさ!
ウエストサイドストーリーでも、翔ちゃんのミュージカルでも、今回も。
あのローズのお部屋での二人のやりとりは、なんともなんとも幸せな空間だったし、そうなるんだろうなとは思っていたけれど、「あ〜〜やっぱりか!」って気にもなったわ。爆!
だけど、あの場面でレコードを選んでるローズに
「ウディガスリーが『我が祖国』を歌っていたことすら知らなかったんだぜ。」って自分の心を素直に話すエディの表情がとてもキュートだった。そうそう、今回のこの舞台は、ローズの仕草ひとつひとつに注ぐ屋良ちゃんの眼差しがね。なんとも優しくて優しくて、ちょっとジェラシーも感じつつも、その幸せな表情を追っていました。

てゆうかね。
屋良ちゃんはね。
本当に素晴らしい役者さんになったなぁって思った。
アメリカから来たお友達がね。
「ジャニーズの屋良くんがどの人かわからなくてパンフ買っちゃったよ〜。だって本当にミュージカル俳優さんだったから。」っていうくらいお歌がとっても上手になっていてこれもびっくり。
びっくりしたよ。本当に。

アッキー友達が、
「もし、それがアッキーの影響を少しでも受けていてくれた結果であったらいいな。」
なんて言っていたけれど、きっと屋良ちゃんは、アッキー始め素敵な役者さんたちに出会って、ものすごくものすごくお歌のお勉強をしたんだね。
あぁ、心決まったんだなぁって思ったよ。
うん、心決まったんだね。屋良ちゃん。

そして、東京の千秋楽でも、名古屋でも、座長としてセンターに立つ姿が凛々しかった。
ふと思い出したよ。
ナルトのカーテンコールで、アッキー(秋山純くん)が、中心になってご挨拶をしている時ね。末っ子の君は、静かにそこに立っている男の子だった。光一さんのコンサートでは、決して前に出ることもなく、アッキーや町田さんが楽しく光一さんと話すのを横で見ている男の子だった。だけど、暗闇で無心に踊る姿にとても熱があって釘付けになった。どんな想いをあの時、君は心の中に秘めていたんだろう。

初めてエンドレスショックのライバル役になった時は、あまりの迫真の演技で、まるで君の人生をさらけ出すように、自分の中を抉って抉って、それを表現しているみたいで見ている私は苦しかったな。
だけど、それが屋良ちゃんだった。
私の大好きなGypsyの鳥の少年みたいに、何かを狙っているその目がずっと好きだった。

今、優しく後輩のジュニアちゃんを見つめる目。
そして美しい涙をぽろぽろ流しながらカーテンコールに出てきた末澤くんに、熱い眼差しを向けられるその背中。
あぁなんだかなんだか、君はすごい人になったんだね。

いつも屋良ちゃんの舞台を見ると思うんだよ。
ここまで、自分の道を諦めず歩いてきてくれてありがとう。
そして、君が伝えたいことをこれからも伝え続けて欲しい。

私はね。
屋良ちゃん。
君の生き方が大好きだよ。
そして、君の瞬きする時の目も好き。うふふ。
それから、やっぱり虎視眈々と何かを追い求める姿が、何よりも好きだ!

カーテンコールのご挨拶で、春風ひとみさんがおっしゃいました。
彼女は、この大千秋楽の日、舞台の袖で戦場で戦い傷ついていく彼らの演技を、しっかりご覧になったそうです。

「1975年4月30日サイゴン陥落でベトナム戦争は終わりました。この世界中から戦争がなくなることを祈ってます。」



マイケルジャクソンのHeal the worldが聴きたくなりました。(聴いてるけど。。爆!)

then why do we keep
strangling life
wound this earth
crucify its soul
though it's plain to see
this world is heavenly
be god's glow

Heal the world
make it a better place
for you and for me
and the entire human race
there are people dying
if you care enough
for the living
make a better place
for you and for me

どうして僕たちは人生を絞め殺し
地球を傷つけ、心を磔にし続けるんだ?
平凡に見えても この世界は天国のようさ
僕らこそが神の恵みなんだ

世界を癒そう
もっといい場所にするんだ
君や僕や地球上の全ての人たちの為に

今も人々が死んでいく
もし君が全ての生命を大切に思うなら
もっといい場所にするんだ 
君や僕たちの為に

Heal the world we live in
save it for our children


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