さらば八月の大地
2013年11月30日 (土) | 編集 |
「さらば八月の大地」
翼君が、これまで共演してきたのは中村ファミリーで
お父さんの勘三郎さん。
まだ小さいときに、「翼君の目がいい」って褒められて、演技をする扉が開かれという想い出があるそうです。
それから、七之助君。
そして、前田愛ちゃん。

たったひとり、共演したことがなかったのが勘九郞君だったそうです。

中村勘九郎、今井翼主演 山田洋次演出
「さらば八月の大地」
戦争がすることは、人の命を奪うことだけじゃない。
人の人生を翻弄する。
本来その人が進むべき道を奪い取ったり、違う人生、違う人格を生み出す。
そして、夢や希望を奪っていく。

今の私達にはとても信じることの出来ない時代。
今、「諦めなければ夢は叶う。」って言う。
昨日見たプラネタリウムの中で若田宇宙飛行士が子供達に言った。
「僕が夢を叶えたのは、それを諦めなかったから。」

でも、この時代はそうはいかなかっただろう。
そんな時代の中で「映画」という夢を追い続ける人達の物語。
「さらば八月の大地」

満州を舞台とした物語でした。
当時の日本は、アジアを侵略し多くの国多くの島を自分の国としていた。
満州は現在の中国。終戦と共にその名前はもう語られることはなくなったけれど、当時は日本人がたくさん住んでいた。

その満州の映画会社での物語。
勘九郞君は、中国人の演出家。
そして、つばちゃんは徴兵を嫌って日本から満州にやってきたカメラマン助手。
がさつで人の心に土足で踏み込んでくる関西人の五郎が翼君。
勘九郞君は、繊細で賢く優しい中国人、でも中国人と言うことで差別をされ続けている張 凌風(ちょうりんふぁん)

香取はまたまたものすごいお席で見てしまった。
タキツバファミクラさんはすごいです。
もうそろそろ、どんどん後ろに行く時期だと思うのですが、またまたの花道横の前から3列目。
やっぱり新橋演舞場というと、花道ですから。

休憩が35分もあって、わぁ〜アメリカのオペラみたいと思いました。
そして、買っておいた「ちらし寿司」を食べる幸せ〜。

そうそう、帝劇さんとか演舞場のような由緒正しい古い劇場では、お弁当が売ってて客席で食べていいのよね。これってジャニーズファンとしては、なんだか知らない世界を体験するようで嬉しい気分になります。
でもまぁその長い休憩のおかげで、その後渋谷まで猛ダッシュするってことになるのですが。まぁそれはそれでハッピー。

つばちゃんの演技は。。。関西弁!!っていうので、最初はとっても違和感がありました。
いちおう香取は関西人ですのでネイティブですので、作られた関西弁って気持ち悪いんだよね。でも、お話が進むに従って、違和感は消え「五郎」という人の映画を愛する気持ちとか、心に垣根がなく凌風に接していく心意気とかに引きずり込まれました。

そして、勘九郞君。
はじめてその表現を拝見しました。さすがのさすがの役者さんです。
私、勘三郎さんが亡くなられたときかな、勘九郞さんの現代劇のお稽古現場の取材の番組を見て、いつかこの人のストレートプレイ見てみたいと思っていました。
「いい声」でした。
役者さんって、「声」が絶対的に命だろうと思います。
つばちゃんの声も大好き。
歌う声も好きだけれど、話をする声がかっこいいって思う。だから、彼のストレートプレイも見たかった。

勘九郞君の声は、勘三郎さんそっくりなんですって。
一緒に入った歌舞伎ファンのお友達が言ってました。それがたまらなかったそうです。
客席には、絶対に中村屋のファンだよね?っていう様々な世代のお客さんガいらっしゃって、それだけでちゃらちゃらした気分で「きゃ〜つばちゃん!」って心の中で叫ぶ香取は、身が引き締まる感じでした。

きっと、つばちゃんもはじめての勘九郞さんとの共演。
もちろん、ずっと共演したかったお相手だそうです。
そして山田洋次さんという大監督、映画界の大監督の演出に、つばちゃんはものすごいお勉強をしたんだろうなって思います。

歌舞伎ファンの皆さんは、つばちゃんのことどう思ったんだろう〜。それ知りたい。

実は香取は、このお芝居は、ドラマとかでもよかったのかなぁなんて思います。その方がきっと実際の中国の感じも出せるのかな。ひとりひとりの感情とかも、もっと表出できたのかなとか思っています。
司令部のえらい人(どんな表現やねん)が自決するところとか、わざわざ花道でやる必要あるの?って思った。
ああいうのは、「情報」としてだけで、十分お客さんに想像させることできるんじゃないのかな?って。

それから、舞台に人がいっぱいいるのね。
もちろん映画の現場だから、たくさんいるはずで当たり前なんだけれど、そのひとりひとりの人生とかがもう想像しきれないわけじゃない?日本人なのか満州の方なのかもわからないし。
だから、役者さん達の存在が、ちょっと中途半端な気がしました。

なんか生意気なことばっかりゆってますが、香取の感想です。
いつもは座長をがんばるつばちゃんが、勘九郞さんにすっと頼ってる感じが、香取はとっても清々しくてよかったです。

1月にはまた、つばちゃん座長の「プレゾン」がありますが、ここで成長したつばちゃんを見ることができるんだなぁって思います。

パンフレットの表紙にも、そして舞台上でも使われ、そしてロビーには実物の「ミッチェル撮影機」がおかれていました。
あの第二次世界大戦の中、映画界では最新鋭のカメラとして使われていたアメリカ製のもの。

誰よりもあの戦争が無意味で早くおわるべきだと思っていたのは、庶民でありこの世界に夢を持って生きている彼らだったのでしょうね。
そして、ミッチェルは「あらゆる苦悩を見てきたよ。」と言わんばかりの存在感でロビー正面で、私達を迎えていました。

最後のシーンに使われます。
新しい時代の新しい映画を作る、第一歩として。

日本人がみんな満州を引き上げるとき。
つばちゃんを見送る勘九郞さん。

「再見」

そう言って別れるふたり。
このあと日本と中国が国交を復活するまで長い年月が続きます。
おそらく、あの時代「再見」と言ってわかれた親しい隣人であった日本人と中国人が、その後もう一度会うことができたか。。。とてもむずかしいことだったと思います。

自分の人生で出会った大切な友人と
家族と
夢や希望とも別れを告げなければならなかった時代。

だからこそ、私達はこの時代のことをしっかり学び
もちろん私は、そのことを子供達に伝え、もう二度とこんな時代を迎えてはならないことを教えていかなければならないと思う。
近頃、力を抜いているので、、、、またこの舞台を観て反省しました。
つばちゃん、勘九郎さんありがとう。

そして、つばちゃん。
来年はプレゾンだ!今度は2ステしちゃうよ!いえい!
そして、また屋良ちゃんと江田にゃんのことよろしくね〜。
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