日本に戻ってきた香取とたろうが嵐を想い綴る「なまけ日記」
2011年10月15日 (土) | 編集 |
この間、昔の同僚と話しててふたりですっごい納得したことがありました。

私達ってどう在るべきか。。。っていう。
哲学かよ。
なんか近頃嵐ネタじゃなくてごめんね~。誰にあやまっとんねん。

私、すっごい引っ張るけど、、、実習生ちゃんをもってみて思ったことがあるのです。

実習生ちゃんは、すっごく育ちのいい子でした。
育ちのいい子、愛されて育ってきた子って、その佇まいとか話し方とか、ものの食べ方とか、そういうちょっとしたところにそれが出るよね。
上品下品の問題ではなく、ちゃんとしつけられて育ってきたかとか、そういうところ。

嵐を見てて、いちばん最初すごくほっとした。
彼らは彼らのまんまでいつもいるんだけれど、彼らの後ろには優しくも厳しく彼らを育てて来たご両親や、いい大人の方達がいるんだな~って思うんだ。

今回の実習生ちゃんも、そんな感じの子。

実は、私も自分で言うのもなんだけれど、普通に育って両親の愛情を有り余るくらいもらって生きてきた人間だと思います。(親不孝しまくりだけど)

そんな私がこの業界でお仕事をしていていちばん苦労したのは、自分とは境遇の違う子供達に出会ったときに、どう理解していいのかわからないこと。
愛情をたっぷり受けて育ってきた子供達って、どうやってさらなる愛情を受けるか知ってる。変な話、こうすれば大人は喜ぶってことも知ってるし、こうすれば大人が怒るってことも知ってて、まぁ、さじ加減っていうのかな~。。。上手に大人と付き合える。
いい言い方をすると「安心して、大人と一緒にいられる」。

でも、私が今まで働かせてもらった学校には、そんな家庭には育っていない子もたくさんいました。
たとえば、親に捨てられた子、虐待を受けていて話せなくなった子、親が服役中の子、、、様々な子が教室に居るのです。お母さんと二人暮らしで、お母さんは夜お仕事に行っちゃうから、毎晩ひとりぼっちで過ごしている子。津波警報が出たときは、ひとりぼっちで逃げた子。

そういう子達に、授業中静かにしましょうとか、姿勢良くしましょう。しっかりお勉強しましょうってなかなか通用しない。
もっと彼らには欲しいものがあるし、もっと彼らには価値のあるものがあるの。
大抵そう言う子達は、「先生、そんなものどうでもいいんだよ。もっと。。。俺らには必要なものがある。」
そう思ってると思う。

だけど、うまく表現できないから乱暴な言葉をこっちに投げかけてきたり、まるで私が透明人間のように半年くらい口をきいてくれなかったり。。。そういう姿でしか私のこと、、っていうか先生という人間のこと、大人のこと認識できないんだ。

そして、私も彼らの気持ちを想像できない。どんなに想像しても、その深い闇の部分、苦しい部分、悲しい部分、辛い部分、ひとりぼっちで居る時間。。。静まりかえった夜の部屋のこと、、、想像することができない。
仮に「寂しいでしょう?」なんて彼らに言っても、「寂しい」なんて彼らは答えない。

私自身も、辛いまま時間が過ぎ去っていくだけということもありました。
あぁ、仕事辞めたい、、、って思うのは、そういうとき。

でも、今、とっても幸せな子達と一緒にいながら、いつも香取にはつきまとう気持ちがある。
私はここには必要ないな~ってこと。何をやっても、誰かの代わりを求められているみたいで、誰かの代わりに来たんなら、私じゃなくていいじゃん。。。って思う。
この気持ちは何なんだろうと、いつも思う。

で、、、話を戻すね。(私の話って、「結局何が言いたいの?」って話し方らしい)

実習生ちゃんは、とっても幸せになってうちの小学校から大学に帰っていったけれど、香取はずっと思ってたことあるんだ。
この子、そういう激しい地域に行ったら、困るんだろうな~。苦しむんだろうな~って。
何度も、実習中には話してきたんだ。
ここの学校でいくらうまくいっても、それは自分の成功じゃないよ。ここの子供達は誰とだってちゃんとできるし、それだけ今までご両親に大切に育てられて、先生達にものすごく丁寧に接してもらってきたからできるんだよ。。って。
それは、まさに自分自身に言ってるようなもんなんだけれどね。

じゃぁ、私達って「何」で在るべきなんだろう。

この間、お友達とランチしながら、私達すっごい大人の「先生」っていう人間が考えた。
それは、

「光」であるしかないんだろうな。。。ということ。

心に闇をもって生きるしかない子達がいる。
その子達の、心の底まで理解することはできなかったけど。
その子の前で「光」で在るしかないんだろうな。
そっちに行けば、何か楽しいことがあるかもしれない。
そっちに歩けば、何か優しい世界が広がっているのかもしれない。

私達はそのために、在るしかないよね。。。って。

影があるから光があるんだ。
おこがましいこと言うと、その「闇」に一筋、光を注ぐくらいしかできない。

養護施設を校区に持つ学校に行ったとき、もう10年以上前なんだけれど、私は必死に音楽をやった。必死にひとりひとりに楽器(リコーダーとかじゃなくて、大人になってもできそうな)を弾かせて、ときどき練習中に「うぜ~よ!」とか「死ね」って言われた。爆!(1年に何回も殺されてました。)
だけど、もう1年も終わりの頃ひとりのリーダー格の子が、他の子に「うるせ~。ちゃんと聞け!」って注意した。
その子は、必死にキーボードの練習をしに音楽室に来てた。
苦しくて、こんな仕事続けられないって思った場所の、そのときの教室の空気だけ今でも覚えてる。

自分の未来に何にも光が見えないのなら、私は「音楽」でしかできないけれど
か細い「光」を放ちたい。。。って思う。
遠くに見える「光」であっても、「こっちだよ!」って言い続けたい。

それくらいしかできない。

それでも、この仕事にしがみつこうって思ってる。。。そんな週末、激しい雨の土曜日の朝。
コメント
この記事へのコメント
改めて、考えさせられました。
「光」・・ 

どんなに幸せに見える子にも、もしかしたら表に出さない「闇」があるかもしれない。
どんなにつらい境遇にいる子にも、「微笑み」の時があるかもしれない。

どんなにがんばっても、「その子」自身にはなれないから、想像だってできないことだらけだから、せめて、「まなざし」をもって、彼らと一緒に生きていきたいって思います。  

「生きていること」だけで、十分。
彼らが何か動くときに、ちょっと手助けがほしいときに、ちらっとでも支えとなる手が出せれば・・。
そのために大人は動いていきたいなって思います。

香取さん。
「光」なんですね。真っ暗なトンネルの中でも、一筋の明かりが見えた時の安心感。
少し先(だいぶ先かな、年齢的に!)を歩いている私たちが意識していかなければいけないことなんだと、
改めて思いました。
2011/10/15(Sat) 17:53 | URL  | クレイン #-[ 編集]
コメントありがとうございました。
>クレインさん
こんなコメントしづらい記事に、ありがとうございました。

結局。
それくらいかな?
だけど、スポットライトみたいに強い光ではなく、まぁペンライトくらいの強さの光です。
それでも、
クレインさんのおっしゃる通り、真っ暗な闇の中では、その灯りにほっとするはず。
そっちが正しい道だっていうことを道しるべになるしかない。
私の学んできた「正しさ」の方向に。
そんな感じです。

誰でも闇はもっていますよね。もちろん私だって。
嵐の5人だってきっと。
だけど、それを表出しないでも生きていける子もいれば、そこを盾にして生きていかなければならない子もいっぱいです。
私の居る地域には本当にいっぱい。

か細くても「光」でありたいって思っています。
ほんとに、
読んでくださってありがとうございました。
2011/10/15(Sat) 18:38 | URL  | 香取 #-[ 編集]
 かとりさん、私もね、ほんとうに愛情いっぱいに育ってきました。だから、香取さんの言うことすごくよくわかります。
 まったく育ちの違う大変な境遇の人たちと話していると、その深い闇は理解できないのはもちろんとのこと、自分が言っていることが果たして本当に正しいのかなーって揺らいで自信なくなることもしばしば。
 でも、今の私はちゃんと幸せの方向を向いていると自負しているので、「幸せの方向を向いている価値観」を思いっきり戦ってぶつけてます。
 世の中にはものわかりのいい人ばっかじゃなくて、押しつけてくるおせっかいおじさんやおばさんがいてもいいのかなと。 周りの大人はいろんな価値観持ってるんだよって、幸せになってくれよって思ってるって、かんじてもらわなあかんかな、と思ってがんばってます。ま、たまにはつかれますけどね。
2011/10/16(Sun) 19:44 | URL  | はぴよし #-[ 編集]
にどめまして。
香取さんはおぼえてらっしゃらないかもしれませんが、二度目のコメントです。
記事を読ませていただいて、あったかい気持ちになりました。

私はどっちかというと、香取さんのおっしゃる「闇」側で育って大人になったかなあと思います。
そういう人間にとって、香取さんみたいな人はまさに「光」です。
「光」のもとで、ぽかぽかと日向ぼっこ出来ることが、この上ない幸せだったりします。
香取さんが自信をもって「光」でいることで、「闇」にいる子どもたちは少しでもあったまるんじゃないかなあ、なんて思います。
(なんか生意気なことを言ってしまってごめんなさい!)

それでもふと、子どもたちが、若い子が、「闇」の感覚をわかち合いたい、と思ったとき。
ほんとうにほんとうにささやかですが、私はそういう子に向けてブログを書いてるところもあります。
(ちびっこには無理な内容ですが^^;)
「闇」のなかの「疑似太陽」。ほんものの「光」がまぶしいと感じられたときにそっと寄ってもらえれば。
そして「疑似太陽」の光に慣れたら、また本物の「光」を浴びにいけばいい。

きっとそれぞれの役割があるんだろうなあ、なんて思ってます。
最後に、香取さんのもとで成長する子どもたちは、ほんとうに幸せだろうなあって思います!
2011/10/16(Sun) 22:46 | URL  | しょぼ #-[ 編集]
今日も
「僕はここにいるよ、見て見て!」って、今日もさりげなくサインを送って来た。毎日どうしていいかわからない気持ちを抱えて彷徨ってる。

そんな時は声をかけたり時には厳しく叱ったり・・・・。
少しでも彼らの光になれたらいいなと思う。
2011/10/17(Mon) 20:21 | URL  | ちゅみまま #JSqBSQcU[ 編集]
ちょっと共感。
かとりんさんは本当にいい先生だなぁ、って思います。もっと表面的なことしか見ない先生が溢れてる世の中で、情熱を持って自分がうまく用いられる場所を探しているんですね。

私が係わっている子たちも(まぁ子どもじゃないけど)私には想像も出来ないようなバックグラウンドの子がいて、私が当然簡単にできると思っていることすら、実はその子たちには難しいってこともあるんですよね。

例えば履修登録するのも、今はオンラインでやるんだけど、家にはパソコンがなく、図書館には授業以外はすぐにバイトに行かないといけないから行かれないから、ぐずぐずしていて履修したかったクラスが全部埋まってしまう…とか。なんですぐやらないの!とかなんですぐ私に連絡しないの?って後で言っても、日々の生活のことでいっぱいいっぱいで、アカデミックのことの優先順位が普通の学生に比べて低くなってしまっている状態で。

アメリカの貧困は根が深いです。ブロンクスの所謂ゲットー育ちの子たちなんかだと、私や教授たちみたいなAuthority Figureは別世界の人間って思ってるみたいな印象もたまにうけますね。

ただ、私はいうてもここでは「アジア人」なので、大学を卒業すればこんなチビで英語が訛ってるアジア人でもこういう仕事に就いて偉そうに(笑)できるんだー、じゃあ自分でもできるかな、って思ってもらえればいいなぁと思って日々過ごしてます。
2011/10/18(Tue) 08:54 | URL  | にこりん #mQop/nM.[ 編集]
哲学・・・
私もいつも考えてます。
私の場合は『親のあり方』ですが。。。
ホント、自分から生まれでたけど所有物じゃないし・・・子どもとの距離感とか、最近悩みます。
まだ1年生なのにね、これからの方がもっと大変なのに。
男親ってそういう事考えないみたいで・・・1人で悶々と考えてても答えが出なかったり。

でもね、香取さんみたいな先生がいる・・・ってすごい安心しました。
昨今は変な先生や親しか取り上げられないから。
『光』を注ぐ事しか出来ない・・・っていうけど、それだけで救われる事もあると思います。
先生って本当に激務で大変だけど、本当に素敵なお仕事ですよね。
辛いときには愚痴を吐いて、無理しないでこれからも続けてくださいね。


ちなみに余談ですが・・・
今日の北海道はコートが必要な気温なんですね!
息子は今日、半袖で学校行きました=3
同じ日本なのに・・・ビックリ!
2011/10/18(Tue) 11:01 | URL  | みく #-[ 編集]
うんうん
>はぴよしさん
私達の強みは、「幸せに育った!」ってことなんだと思います。
おっしゃるとおりの「幸せオーラ」で、「こんな扉があるんだよ!」って扉を見せて、「ここを開けてごらん」ってそこで背中を押してやる。
そういうことだよね。
たぶん、見たことがなくて見ることも予想していないそういう世界。

はぴよしさんもいっぱい世界をお持ちなので、きっと子供達は目をキラキラさせてるはず。
今は反抗的でもね。
それにしても、関西弁できつくやり取りするってある意味、スポーツっぽい感じでおもしろそう~。
2011/10/18(Tue) 19:46 | URL  | 香取 #-[ 編集]
それぞれの役割
>しょぼさん
お久しぶりです。いらっしゃいませ~。

そうですね。
私にはそれしかできないし、しょぼさんにはもっとぐっと近寄れる力がおありなんだと思います。
きっと、心に闇を抱いている子達は、私に全てを解って欲しい理解して欲しいなんてきっと思わないんですよ。ただただ、きっと、ぶつかっても明日も話しかけて欲しいし、何もなかったみたいに笑い合いたい。。。そんな風に思ってるのかな?

そう感じています。
だから、今の学校ではそういうこと全くないんだけれど、激しい世界ではどんなにやり合っても、10分後には笑えるような、、、なんかそういう感じだったかな~。

私にできること、
とにかく「幸せにしたい」ってそこにいるくらいです。うん。
熱くて優しいコメントありがとうございます。
2011/10/18(Tue) 19:50 | URL  | 香取 #-[ 編集]
戦いましょう
>ちゅみままさん
ちゅみままさんも、きっと香取タイプの方。
お日さまだろうな~。
そして、厳しく叱られて子供達もきっと幸せ。

この間、その実習生ちゃんが言ってたけれど
「僕はずっと真面目に生きてきて、先生に褒められたくてそうしてるのに、どうしても声をかけてもらえるのはふざけたやつなんですよね~。」
どっちの側にいても、みんなお日さまに笑って欲しいし、声かけてほしいんですよね~。
2011/10/18(Tue) 19:52 | URL  | 香取 #-[ 編集]
ザ、ブロンクス
>にこりんさん
そうですよ。アジアのにこりんさんが、第一線で学生さんを指導する。
すごいすごい。ほんとに日本人の誇りだわ。
かっこいいです~。尊敬しています。

そして、ザ、ブロンクス。私の大好きな場所だけれど、普段行くとやっぱりちょっと引くわ~っていう場所ですよね。そうか、ゲットーか。そうなのか。
でも、私、自分の住んでいる地域を「ザ、ブロンクス」って呼んでいます。爆!
ここから出られなくて、くすぶって、、、そして教育の格差もやっぱり大きい。
だから、「教育」って平等であるべきだと思うし、そして「音楽」は特別な人のものだけにはなったらだめだ~っていつも思う。

私はいい先生ではないです。ほんと。
もしかしたら、アメリカとかアラブに行って、ちょっと「いいヤツ」にはなったかもしれません。
潤君まで、、、にこりんさんがんばって~。
私、にこりんさんに聞きたいことがあったのだった。
あとで、メールします。ハローウィンについてです。爆!
2011/10/18(Tue) 19:56 | URL  | 香取 #-[ 編集]
哲学ですかね~。
>みくさん
いつも心を込めてコメントありがとう。

そうですね。お母さん達も悶々ですよね。
うん、ほんとそうですよね~。

でも、子供たちって、みくさんがおっしゃる通り、誰の思い通りにもならない「自由」なものですよね。
生まれながらの。
のびのび色々な可能性をもつ子供さんの成長を、楽しんじゃってください!!
そばに、みくさんのようなお母さんがいらっしゃったら、子供さんは安心して成長されますよ!絶対。。。って、私今、職業病みたいになってますね?

北海道、、、今日は言うほど寒くなかったです~。でも、やっぱりコートはそろそろ必要です。
2011/10/18(Tue) 20:07 | URL  | 香取 #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011/10/20(Thu) 11:42 |   |  #[ 編集]
わぁ~おもしろそう
>ヒミツのmさん
お久しぶりです。
そちらはもう寒いでしょうね~。
北米嵐会、、、夢叶わぬまま帰国しちゃいましたが、きっといつか!!いつか!やりましょう。

素敵な本ですね。
きっとそれは、ぴったりなお話なんだと思います。
アマゾンで探してみようかな~。

私は、教育の中に「スピリチュアル」なことって必須だと思うんです。
カンみたいなものってとっても大切だと思うんですよね。だから、その幽霊さんが誰かを導くって絶対にあると思う。
近頃、そういうこと考えつつお仕事していますよ。

ぜひぜひ老眼の私も読んでみたいと思います!ありがとうございました。
2011/10/20(Thu) 20:32 | URL  | 香取 #-[ 編集]
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