日本に戻ってきた香取とたろうが嵐を想い綴る「なまけ日記」
MEMORIAL DAYに思ったこと
2010年06月02日 (水) | 編集 |
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「あ、、、かとりん、あれちゃう?あのいきなりしゃがんでる人!」(BYなまけたち)

昨日アメリカはメモリアルディでした。
戦没者を慰霊する日。特に、軍の皆さんにとっての大切な日。
もちろん、そんな日のヤンキースタジアムは、ヤンキースもインディアンズも普段はかぶらない真っ白なキャップをかぶって試合に出場し、そして、いつもは録音されたものが流れる国歌もゴッドブレスアメリカも、ちゃんとシンガーさんが生で歌うのだ。

ぴったり午後3時に試合を中断し、選手もお客さんも全員帽子を脱いで胸に手を当て、アメリカ国旗に向けて敬意を表する。。。そんな日。
メモリアルディ。

いつもは、大喜びで歌っているゴッドブレスアメリカ。ちょっと昨日は歌えなかったな。
おりしもその前日。
私は、3月に放送されたZEROの「東京大空襲」を翔ちゃんが取材するのを見ていた。
なんで今頃、、、いえ、このタイミングで私はこの放送を見るのだ。

皆さんはもうとっくの昔にご覧になったでしょう。
私がずっと見るのを忘れていた(ごめんね。私の嵐友ちゃん)DVDの1枚が、この日私の目の前に飛び出してきたのは、、、なんだか「もっと考えて」って、誰かが言っているとしか思えないことでした。

東京大空襲でご家族を亡くされた橋本さん。
88歳のご高齢のこの女性は、現在、戦争のことを若い世代に伝え続けていらっしゃる方です。
彼女にはどうしても渡ることのできない、そこを通るときは目を開いて凝視することのできない「橋」があります。そこへ、翔ちゃんを連れて行ってくださるのです。
とても気丈に孫のような翔ちゃんに、とても丁寧にわかりやすく、そして冷静にその日のことを話される彼女のその心中を、私達はどれくらい想像することができるんだろうか。
私達は、戦争のことを知らない、とても幸せな世代です。もちろん、翔ちゃんも。
平和な時代に生まれて、だからこそ65年経ったこの太平洋戦争のことを次世代に伝えなければって思う。
私は、教育者の端くれとして、強く思います。強く。
だけど、一体どれくらい彼女の心を想像できるだろう。

大空襲の中、人で溢れそうになる橋の上。
赤ちゃんを抱いている若いお母さんの橋本さん。
もうどこにも逃げることのできなくなったその橋の上で
「おまえは、泳げるんだから川に飛び込みなさい。」というお父さん。
そして、大切な娘に自分の防空ずきんをかぶせてあげるお母さん。
その「選択」。
橋本さんは、その時、どんな思いで「選択」したんだろうと思うと、もう泣けて泣けて仕方なかったです。
生きる道。
そして家族との別れの道。
それでも、小さな命を未来に繋げるためには、彼女は川に飛び込んだんだよね。。。
こんな悲しみが、こんな苦しさが、こんな辛いことが、今の世の中にある?
私達の目の前にはやってこなかった事実だけれど、
私達がもう少し早く生まれていたら、同じような歴史の中で傷ついていたはずなんだ。

彼女は「平和」を願い、ご自身の体験されたことを、次世代の私達に伝える。
かわいらしい折り鶴を川に向かって飛ばす橋本さんが翔ちゃんに話しかけるとき、初めてまるでお孫さんに話すように話しかけてくださって、そこだけが私にとって唯一ほっとできるところでした。

彼女の願いは、彼女の思いが私達やそして次の世代、もっと次の世代に繋がること。
平和な世の中がずっとずっと続くこと。
「平和な世界」でしか考えられないことがたくさんあると彼女が話します。
数ヶ月前に「週刊こどもニュース」で聞いたアフガニスタン人のお医者さんの話を思い出しました。
「アフガニスタンの子供達は、生まれてからずっと国が戦争をしているから、平和な世の中がどういうものが知らないんですよ。」
だけど、私達がどれくらい「平和な世の中」を知っているのか。

メモリアルデイで、アメリカの国歌、それからゴッドブレスアメリカをいつものような気持ちで聞くことができなかったのは、もうひとつ理由があります。

今、ワールドトレードセンターの2ブロック離れたところに、イスラム教の寺院、モスクが建てられようとしています。これは、ニューヨーク市長が許可を出し、あとはそこに建てられている現在の建物が歴史的建造物かどうかをチェックする段階になっているそうです。
そのことを知った、9,11の遺族の方達が集会を開いている様子がニュースで映りました。
「そんな場所は、悪の巣窟になるに違いない。」
「これは、遺族に対する冒涜だ。」
「あの日、世界中のモスリムが(イスラム教徒)が大笑いしていたはずだ。」
そんな悲しい言葉を投げつけ合っている様子がテレビで流れました。

なんだか悲しい。
たしかに、そうかもしれない。あの日、亡くなった方達の遺族の思いは計り知れない。
たしかに、あの日のテロは許すまじき行為だ。
ワールドトレードセンターに行くたびに、あの日がどれほどすさまじいものだったか、私にだって想像ができる。
たしかに、その2ブロック離れたところを、、、なんでイスラム教の方達も選んじゃったのかな。。。とも思う。
だけど、この言葉は、本当に悲しい。

翔ちゃんがWTCのビジターセンターで、じっと見ていた写真。
私は、最初にあの場所に行ったとき、そこに立てなかった。ものすごい悲しみのうねりが伝わってきたから。
それほど、WTCが「悲しみの象徴」となっていることも知ってる。

だけど、またモスリムの人達のこと、そんな風に言うんだって想うと本当に悲しい。
世界中のモスリムが笑ったなんて嘘だよ。
だって、私のお友達はみんな優しいアラビア人だよ。
あの映像を仮に中東で見ていても、笑ったりなんか絶対しない。
そうやってまた、彼らのことを蔑視するような言い方するんだと思うと、少しアメリカを好きになりかけていた香取は、何とも言えない気持ちになった。

東京大空襲のことを、きっと人生かけて話してこられた橋本さんの想い。
彼女が、気丈に話せるようになるまでには、きっと何年もかかったんだと思う。
「戦争」というどうしようもならない歴史の元に亡くなっていった多くの方達が居て、今の私達の平和がある。
その平和な日が、1日でも長く続くように。。。そう彼女が思えるようになったのはいつなんだろう。
だけど、憎しみや悲しみをこうして「平和のためへの祈り」に変えることができるから、人間は尊いんだ。

願わくば、みんなが幸せになってほしいって思う。
じゃぁ、かとりん、あんたそのために何かできることあるの?って言われたら、
なんにもないや。
ただ、ここで私は祈ることしかできない。

9,11の犠牲者の方やその遺族の心がどうか救われて、憎しみじゃなくて世界を包み込むような愛にかわりますように。
私がアラブの教会で聞いたアザーンに微笑まれた神父様のように、みんながお互いの存在を認め合うことができますように。
日本の子供達、日本の未来の子供達が、多くの方の犠牲とそれでも全てを許し幸せを願う方達のつくった「平和な世界」に生きていることに誇りが持てますように。
そして、アメリカの子供達も一緒にこのことを喜び合えて、
そして、この世界から怖い武器はみんななくなりますように。

このアメリカの片隅で祈るだけ。



注:なまけちゃんが見ているしゃがんだ人。
昨日、Aロットに続き、ロビンソンカノがホームランを打ちました。そのボールが、なんと香取を直撃しそうになり、うっかりしゃがんだら、後ろの人が取りました。
しゃがんだ私が邪魔で、グローブの先にボールがかすったけれど取れなかったといううちの家族は
「あんた、当たればよかったの。そしたら、取れました。」とぶーたれておりました。いつまでも。
そんな様子が、テレビに出とりました。爆!
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