日本に戻ってきた香取とたろうが嵐を想い綴る「なまけ日記」
メトロポリタンオペラ「ラ、ボエーム」
2008年12月31日 (水) | 編集 |
manhattan trip1

わかりづらい写真でごめんなさいっ!
Metropolitan Opera Houseです。
とうとう、リンカーンセンターの施設3つ目にやってきました。よくこの劇場の前を通るけれど、初めて入るオペラハウス。
じ、、、実は、香取。。。音楽を専攻していたと言い続けているというのに、オペラを見るのはこの日が初めて!!

オペラハウスの前には大きなクリスマスツリーが立てられています。このわかりづらい写真は、オペラハウスの3階から外に立てられた大きなクリスマスツリーを撮っている。。のですが。

さて、メトロポリタンオペラ。
略してMet Opera!です。
manhattan trip2

オペラハウスの素敵なレストランを、3階から撮りました。この日は、ご自身もオペラをされているというお友達と一緒に、ここへ。
彼女はオーケストラ席、、、いわゆるドレスコード席を取られ、私と食通のお友達は4階?(階段上がりすぎて何階かわからんのだ。)のファミリーサークル席へ。

さて、そのファミリーサークルにも、素敵なバーなんかがあり、開演前、アメリカのハイソな方達がシャンパンなんかを飲んでいらっしゃいます。さすがに週末の夜8時開演ですから、素敵なロングドレスの女性なんかが目の前を行き過ぎます。
ほんとに素敵。。。
うちらって何?もしかしてゴミか?くらいの気分になる、、、そこは、映画の中に入っちゃった(しかも、うっかり)ような世界でした。

そんなテンションマックスの私達に、素敵なタキシードの男性が話しかけてきました。
「写真を撮ってもらえますか?まずは、この腰より上辺りが入るように、そしてクリスマスツリーを入れてください。」(注文の多い料理店か!)
しかし、その方と彼女さんふたりを見ていると、、、もうなんとも幸せになるのです。
女性は胸元のぐっと開いた、ほんとうにキラキラ輝くようなロングドレスで、しかも生の薔薇数本を手に持っていらっしゃいます。
ひゃ~~~。。。どんなシチュエーション?

「ゴージャスなドレスね。。。」と褒めてみたりする香取。
「胸元が心配なの。。。」なんて、ちょっと恥ずかしそうでフレンドリーな女性がまた、幸せオーラ出し過ぎ。スペシャルな日だそうです。

香取なんて妄想族なんで、この短い時間に色々と想像してしまいます。
婚約記念日?結婚記念日?おつき合い記念日?誕生日?
そして、彼は彼女にプレゼントするために、おうちの花瓶に差してあった薔薇。。もしくは途中のお花屋さんにふらっと入って「この薔薇を数本下さい。」と言って買った薔薇を,手渡したのかしら???

そんな素敵なふたり、男性は肩にかけていたバッグから、大きめのカメラをもうひとつ出し、
「同じシチュエーションでもう4、5枚撮ってくれますか?」笑顔でおっしゃいました。
(どんだけやねん。)

そんな幸せな気持ちをもらったまま、座席に座りました。
私、オペラハウスというのは初めてなのですが、席の前には手すりのようなものがあり、そこに小さなディスプレイが。
そこに訳が表示されるのです。(今日見るオペラはイタリア語ですから)

色々と感心しているうちに、いよいよ開演です。
「ラ、ボエーム」
プッチーニの有名なオペラ。観た事はないですが、私だって知っています。
私の大学には声楽科があり、試験やリサイタルの度に私もお友達の伴奏をしていました。そのとき、何度も聞いたり弾いたりしたアリア。
なんとも懐かしい気持ちになりました。

ストーリーは、、、4人のボヘミアンの男性と、ミミ、ムゼッタという女性が繰り広げる恋愛物語。しかも、最後にはそのミミが病気で亡くなってしまうという悲劇です。

しかし、、、香取なんかは思ってしまうんだよな~。
4人のボヘミアン、それぞれの夢をもって屋根裏部屋に同居している若者、、、しかし、、、オペラですから、、皆さん恰幅のよいおじさま、、、てゆうか禿げてるやん?くらい思いつつ観ちゃったり。
さらに、近所に住むミミが、屋根裏部屋に火を借りにくるところからお話は展開して行くのですが、、、火を借りるくらいで、なんで部屋にあがるねん。なんでそこで熱い気分になるねん。。さすがイタリアやな~。
4幕では、突然ミミの病気が悪くなっていくのも、えらい唐突やんけ。。とか思ってしまいます。

にしても、これだけストーリーをわかってオペラを見る事ができたのも、同行して下さったお友達が内容をしっかり事前にレクチャーしてくださったからでした。ありがとうございました。

そして、香取が驚いたのは、舞台装置。
すごい!!
まず、開演数秒前に客席低く垂らされていたシャンデリアが,天井高く引き上げられている、、と同時にチューニング。。。ぞくぞくしました。

奥行きのある舞台。
屋根裏部屋自体が高い位置にあるので、ファミリーサークルでもしっかり見る事ができます。(ウエストサイドのマリアの部屋以上に高いかも)それに、立体感を出すために少し斜めに設置されたその屋根裏部屋の舞台装置に驚きました。

また、2幕の若者達が街に繰り出す場面では、すごい人数の役者さんが出てきます。街並の造りも素晴らしいのですが、そこにいる人々、、、数十人。。。いやもっと?大人も子供も、そして馬車も。。。(本物の白馬登場)
壮大です。
オペラは演出家によって出演者や舞台装置や衣装も変わるものですが、日本でやる時もこんなに人が出て来るの?という香取の質問に、お友達は「もっと人数は少ないですし、まして本物のロバや馬は出てきませんね。。」っておっしゃっていました。
アメリカさすが!

舞台の様子と目の前の字幕を見るのに必死ですが、やっぱりプロだな~と思うのは、当たり前だけれどマイクなしのこの状況で、しっかり4階まで聞こえてくる歌とコトバ。もちろんイタリア語なんで全くわからないわけですが、うまいな~と思いました。

そして、初めてアメリカでオペラをご覧になったお友達曰く。
出演者がインターナショナルでおもしろかったそうです。
彼女はヨーロッパのオペラハウスで観る事が多いそうですが、ヨーロッパはイタリアのオペラはやっぱりイタリア人でという風習があるそうです。でも、アメリカは出演者が多国籍で、それがとてもおもしろいそうです。

そして、お客さんがおもしろかったそうです。
こんなところ笑う所ちゃうやろ?っていう場所でも、ちょっとしたことで、みんな楽しそうに笑い声をあがる。そして1幕でもうブラボー!
また、ヨーロッパではちょっとでもつまづくとブーイングが起こってしまうそうですが、アメリカのオペラは多少のつまづきがあっても、持ち直してやり遂げれば、とても温かい拍手が贈られる。
そうやって、街の人がみんなでアーティストを育てようとしているんですね。。。とおっしゃっていました。

そうなんです。
ここには一流もあるし、一流を目指しているアーティストもたくさんいます。街角で,公園で,地下鉄の構内でも彼らはそこを表現の場として、精一杯生きています。
彼らを温かく見守っているのがマンハッタンの街です。
ここでブロードウェイミュージカルが生まれ、多くの劇場で毎夜アーティストが育って行くのも、この街のもつ温かさ,誰にだってチャンスがあるという気持ちだ。。。そういつも感じます。

さて、「ラ、ボエーム」
3時間のオペラでした。長かったです。
でも、ここでは多くのオペラを観るチャンスが、香取にはまだまだいっぱいありそうです。楽しみです。

お友達は次の日、モーツアルトの「魔笛」をご覧になりました。
で、とても面白い事を聞きました。
「ダヴィンチコード」という小説の中に出てくるシオン修道会。その秘密結社に実はモーツアルトも所属していたのですが。。。。(ドビュッシーもね)
彼の音楽には、そのシオン修道会の暗号がたくさん隠されているそうです。
そのひとつ「魔笛」には、「3」という数字がたくさん隠されていて、そのことを考えながらオペラを観るのもおもしろい、、と教えていただきました。
おもしろそうでしょう?

さて、、、昨日も書きましたが、人間の見ているものって本当におもしろいですね。
ひとりひとり、同じものを見ていても全然違うものを見ている。
マンハッタンも奥が深い。
そして人間も。

そんな、初めてのメットオペラ体験でした。

コメント
この記事へのコメント
ふむふむ、香取さん初オペラ楽しまれたようですね~。
オペラってミュージカルみたいな劇なのですか?恰幅のいいおじさん、おばさんがオーケストラの前に立って歌うものだと思ってました。3時間って長いね。私には敷居が高いなぁ。

冒頭のアメリカ人のカップル、オーダーが細かいね。アメリカらしい。そしてオペラ途中で笑ったり、間違っても終えれば温かい拍手。これもアメリカらしい。人目を気にせず心の赴くままに、そして寛大で。そんなところ好きです。

素敵な経験をされましたね。



2008/12/31(Wed) 13:38 | URL  | 華吹雪舞 #co9xvPLk[ 編集]
超悔しい!!
>華さん
「オペラってミュージカルみたいな劇なのですか?」
っていう、あなたの質問に「それはちょっとちゃうねん!!」って思いつつもちゃんと答えられない知識のない自分に、超腹が立ちます。。

オペラは、終始音楽だけでストーリーが進められます。
ミュージカルには台詞というものがありますが、オペラは台詞もすべて「歌」です。レシタティーボと呼ばれる台詞のような歌と感情を表現するアリアで、物語は進んで行きます。

私の印象としては、ワーグナー(かのヒトラーが好んだ)がオペラの改革者のひとりだったそうで、アリア終わりに拍手を許して、少しお芝居が中断する、、、とうのも彼の時代からだったそうです。これは、ミュージカルなんかでも必ずありますね。もちろん、「ラ、ボエーム」のアリア終わりも、必ず数秒間の間がありました。
ワーグナーはこの他にも、登場人物ひとりひとりのテーマ音楽(ライトモティーフというのです)を決めて、その人が舞台上に登場したら必ずその人の音楽を演奏する。。という手法も取っていました。
私達は、大学時代そのことを勉強して「必殺仕事人」はワーグナーや。。。とゆっていたりました。でも、この手法もミュージカルでもたくさん取り入れられていますよね?

プッチーニさんは、とってもメロディックな曲を書く人です。おそらく華さんもたくさんご存知の曲があると思いますよ?
今回遊びにいらっしゃったお友達は、音楽科出身なのにオペラを全然知らない私にメットオペラのCDをプレゼントしてくださいました。「勉強せーよ。」ってことですか?爆!

華さんも今度行きましょうよ。
百聞は一見に如かずです。
ニューヨークフィル、シティバレエとはまた違うエンターテインメントがありましたよ~。
2008/12/31(Wed) 14:01 | URL  | 香取 #-[ 編集]
年が替わってしまいましたが・・・
明けましておめでとうございます。

で、大晦日にメトで「ラ・ボエーム」ですか・・・
羨ましい×100ですわ。

「ラ・ボエーム」は実は2回ピットに入ったことがあります。ラッパ吹きとしては2幕冒頭でアドレナリン全開です。爆!
2幕最後の方の軍楽隊の演出どんなでした?あくまで個人的興味ですが・・・。

プッチーニは日本人的にも受け入れやすい「泣かせ」の大家ですよね。オーケストレーションもいいし、「プッチーニクレッシェンド」なんて言われるぐらい、盛り上げるのが上手いし。「ラ・ボエーム」については、彼自身が「私は最後の数小節のためにこの曲を書いた。」と言ったと言われる位、エンディングが素晴らしいし・・・。最初にピットに入った時、エンディングになってロドルフォが「ミミ~!!!」と泣き叫ぶ裏でラッパもffで2発ばかり吹くのですが、吹きながら思わず背筋がゾクゾクして涙があふれて来たのを覚えています。

プッチーニは言ってみれば「ド演歌」ですよね。必ず実らぬ恋で最後は誰かが死んで終わる。一種のお約束があって、作るほうも泣き所を仕込むし観るほうもをそれを心得てちゃんと泣く。「水戸黄門」的安心感とでも言うのでしょうか。そこらへんも人気の秘密のように思いませんか?

で、未だに思うのは、「ミミは最後にあれだけのアリアが歌えるんやったら絶対死なんやろ!」と・・・。
もう、虫の息で横たわっているはずのミミも、あのアリアを歌わねばなりませんから、必ず一度上半身を起こします。スゴイ演出だと一度ベッドから立ち上がってロドルフォと手を取り合って歌ってからまたベッドに戻って死んでしまう・・・。超人か?みたいな。

そちらにいらっしゃる間にいっぱいナマを観に行ってください。
2009/01/01(Thu) 23:38 | URL  | 昭平 #-[ 編集]
大晦日ではないのですよ
>昭平さん
やっぱりこういう話題は,昭平さんにフォローしていただかなければ。。。あけましておめでとうございます!!

ミミ。。。
まず火を借りに行って、めっちゃ恋に落ちる。
さすがイタリア人感覚ですよね?あれは日本人じゃありえ~へんです。
そして最終幕。
たしかに、ミミ、歌いましたね。体力温存ですよね?
そういう「なんでやねん。」っていうのがオペラには多い。
お友達は「蝶々夫人」なんかもっとあり得ませんよ!って言っていました。

実は、ファミリーサークル。。。相当な上の方で観ていたので、あまりよく意味が分からず、しかも昼間メトロポリタンを歩き回った疲れで。。。半寝だったりして(36ドル席だし)よく覚えていません。ごめんなさい。
もっと予習して行けばよかったです。

でも、観てみたいオペラがあります。
それは同じくプッチーニの「LE VILLI」。
お友達からいただいたCDを聞いていて、なんとも懐かしい、、、相棒の声楽の子が歌っていた覚えがありました。

いずれにしてもド演歌。ほんとそうです。
わかりやすい。しかもストーリーも大概決まっているのですね。
ある意味韓流か!っていう感じもしますね。

リンカーンセンターはどんどん制覇して行きます!!
2009/01/02(Fri) 01:59 | URL  | 香取 #-[ 編集]
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