日本に戻ってきた香取とたろうが嵐を想い綴る「なまけ日記」
神の手 ジャズ界の巨匠マッコイタイナー!
2008年12月15日 (月) | 編集 |
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「なんで出してくれへんの~~~??」(byこんinかとりんのバッグ)

ブルーノート。
ここもジャズの殿堂です。
なんやぶれた写真でごめんなさい。ちょっと趣あり過ぎ。

ジャズ界の巨匠、神の手を持つマッコイタイナー氏のライブに行って参りました。
あぁ、、、ここであなたに会えるなんて夢のようです。
ジャズが好きという方なら、絶対にどなたでもご存知でしょう。。。ジャズピアニストのマッコイ、タイナー。
かのジョン、コルトレーンの超有名ナンバー「My favorite things」の出だしのピアノ。
それが彼の作り出す「音」です。

おそらく、コルトレーンだけならあのサウンドを作り出せなかったはずです。
私にとって、コルトレーンの「音」と言えば。。。
私の神様、マッコイ、タイナー
ドラムスはエルビン、ジョーンズ(大天才!すごすぎて意味不明なくらい)
ベースは、ジミー、ギャルソン。
それから、ときどき、、、ゲストでエリック、ドルフィー。

マイルスデイヴィスとやっていたコルトレーンが、独自の音楽を作り出して行くときに生まれたこのThe John Coltrane Quartet!
もう、マッコイタイナー以外の誰もこの世にはいません。
親友をみんな見送って、しかし今なお現役でピアノの前に座る彼。

ストライプのスーツに、胸には真っ白なハンカチがさされていました。
足取りはとてもゆっくり、ステージに登ったり降りたりする足元は、、、暗くて心配(なんと、、、降りられるときにうちの家族が手を差し伸べて、、、、どっひゃ~~。何すんねん!って思いました。)
しかし、ピアノの前に座るとその背筋はぴ~んと伸び、あぁ、、ものすごいオーラが発せられます。

私達の席は、わざわざ私がお店の人に頼んで、ピアノの真後ろ。
彼の座るコンサート用の椅子からは1メートルもない。
私なんかステージに自分のバッグを置いちゃったり。
私は彼の左手が観たかったのです。彼の奏法には左手をものすごくパワフルに使う、彼独特のやり方があるのです。
それを間近で観たかったので、わざわざ店の人に頼む香取。
そういうときは英語しゃべるんかい。

ステージにはスタインウェイのピアノ。
そのピアノのふたの部分(スタインウエェイと書かれた)そこには無数の指の跡が。。。
多くのジャズメンが弾いたことを伝えています。

マッコイタイナーがピアノに手を置く。
その手が鍵盤に触れる、、
あぁ、、、マッコイタイナーの音です。
何度も私が聞いて来た彼の音でした。
ジャズというのは、その人にしか奏でる事のできない「独自のサウンド」がある。ピアノはまさにそうです。
彼の音です。
70歳のセレブレイションの今日。

スペシャルな彼の左手が、低音を叩きます。
そう、叩く感じです。
そうそう、この音は、こうやって作られていたんだね。

20年くらい前。
まだエルビンが生きていたときに、彼は北海道の香取地方に来てくれた事があります。エルビンジョーズの奥さんが日本人で、彼がとても日本びいきだったのでツアーを組んで来ていたのです。

月日は流れました。
また、ここマンハッタンで出会う事ができるなんて。
そして久しぶりに思い出しました。

彼がちょっと触っただけで、遠くまで響く音。
スタインウエェイというピアノのマジックです。世界のYAMAHAさんがどんなに研究しても真似ができないという、スタインウェイにはそういう魔法があり、、、
私達は大学生の頃、これに悩まされました。
どんなにおうちやレッスン室で練習しても、一度スタインウェイの前に座るともう、ピアノ自身がもつ気品や、うまく音を出す事のむずかしさに負けてしまいます。
よく言われました。
「香取さんはね。ピアノに負けてるねん。」って、、、先生に。

タッチが浅い。
浅いのに、ものすごく遠くまで響くこのピアノ。
もちろん、スタインウェイはこっちの国のものなので、こういったジャズメン達もみんな弾くのです。
うわ、、、こんなに浅くしか弾いてないのに、こんだけの音がする。。。
昨日もその彼のピアノタッチに、、、魅了されていました。
あぁ、、、黄金の手が目の前で弾いてるよ。。。

すごく楽しかったのは、彼のピアノとタップダンサーさんのコラボ。
SAVION GLOVERさんという黒人タップダンサーが現れました。
どうりで、ステージに木の板が敷いてあったはずだ。
若いダンサーは、笑顔でマッコイタイナーと握手し、マッコイタイナーのピアノに合わせて踊ります。
ピアノソロの時はずっとマッコイタイナーに笑いかけ、ドラムの時はドラムと、サックスの時はサックスと、、、。いや~~~。。。彼はもう、、、なんていうか彼そのものがドラマーだと思いました。
香取の勝手な通訳で言うと、「彼はジョンコルトレーンのドラムスに憧れて、もしくはお手本にして」タップをしている。。。とか。
いいような解釈です。

そう、このステージで何度も出て来るのが「ジョンコルトレーン!」っていう名前です。
亡くなっても尚、彼はこのステージにいるのです。
人間の魂というのはすごいものですね。

タップダンスとのコラボは2曲。
2曲終わってマッコイタイナーの傍に来たSAVIONさんにタイナー氏が
「アンコールにもう一曲やろう。」とナマ声で言います。(これが聞こえる距離やってん。)
SAVIONさんは
「Yes, Sir.」と尊敬の気持ちのこもった言葉でお答えになっていました。

多くのジャズメンが尊敬する人。
マッコイタイナーです。
おそらく、彼のお人柄も素敵なんだろうな。。。と、その真っすぐに伸びた背中を見て思います。

さてライブハウスのお客様達。
今日の方達は、彼を大好きで彼の音楽を聴きたくて、そしてお誕生日を祝おうと集まった方達。みんな口々に
「Happy Birthday!」とおっしゃっていました。
いつも通り、歓声が飛び交う空間でした。それが近頃はお気に入りです。

彼はあっという間に1時間半を弾き終わり、ステージを降りました。(そのときに、うちの家族が、、、なんであんたが~~。。。手を取りました。「だって、よろけそうだったから。」って言っていました。私がそこにいたら。。。いやいや私なら手が出ない。よろけさせてしまう。。。だって、その手は「神の手」ですもの。触っちゃダメなのよ。でも、触った家族の手に握手してもらいました。。。爆!その時点で格下がってるわ!)

とても背の高い方でした。
近頃ユーチューブで、昔のコルトレーンカルテットの映像を見たりしている私。
とても誠実な目をしてピアノに向かう、若き日のマッコイタイナーの映像。
そのときと変わらず、ピアノを愛しピアノに愛され、音楽を作り出し、今は亡きメンバー達に見守られ(昨日の客席にもいたはず。。。)そして現役で私達を魅了する。

THE GREATEST JAZZ PIANIST!
Mccoy Tyner!
マンハッタンで彼のピアノを聞くという奇跡に遭えるなんて。

しかし、昨日は色々なおそろしいこともありました。
ひとつめ、大切にしていたアメジストのブレスレットが切れる(私の替わりに何か危険を回避してくれたのか)。
ポートオーソリティ、、夜のバスターミナルで、小銭をぶち巻き、、、アメリカ人の皆さんに拾ってもらう。
最後はバスの中に帽子を忘れる。

全く集中力なしのマンハッタン行き。
もの達が香取の身を守ってくれているのかもしれません。

こんなところも行っちゃいました。
ロックフェラーのクリスマスツリー。
人が多すぎて行くだけで疲れるわ。
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冬のニューヨークもいいものですよ~。
どうぞお越しやすぅ。

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